こんにちは、元塾講師のPINATANといいます。数学を教えていました。
私が勤めていた塾では、数学検定3級は取得していると高校入試で有利になる。ということから定期的に開催し、受検する生徒に数検3級の対策をしていました。(漢検や英検も開催)
数学検定のホームページでも入試優遇制度について記載があり、その高校一覧も見ることができます。
たとえこの一覧に載っていなくとも数学検定3級を取得している人としていない人のどちらを学校側は受入れたいかは明らかですね。
出題範囲は中学校3年生レベルであり、難問は出ないため過去問をやるだけで受かる場合があります。数学が得意な人はそのままの実力で受かる人もいるでしょう。
高校入試に有利と言われている数学検定3級。ぜひ受検されてみてはいかがでしょうか。
今回は数学検定3級の勉強方法について、元塾講師の経験をお伝えしていきます。
すごい難問が出る訳ではありせんから、勉強すれば受かります。がんばりましょう。
Contents
試験の概要を把握しましょう。
試験概要
レベル︰中学校3年生程度
1次:計算技能検定、2次:数理技能検定があります。
はじめて受検するときは1次・2次両方を受検します。
1次のみ合格した場合は、次回1次免除とすることができます。2次のみ合格した場合も同様。
検定時間、問題数、合格基準
1次 60分、30問、全問題の70%程度
2次 60分、20問、全問題の60%程度
合格基準の程度という表現が気になりますが、1次は21問以上で合格、2次は12問以上で合格と考えて問題ないでしょう。
検定時の持ち物
- 受検証(顔写真付き)
- 筆記用具
- ものさし(2次のみ必須)
- コンパス(2次のみ必須)
- 分度器(2次のみ必須)
- 電卓(2次のみ持参しても可)
合格率
毎年60%程度のようです。
◎2016年度
合格者数 67201人
受験者数 101663人
合格率 66.1%
◎2015年度
合格者数 60286人
受験者数 102617人
合格率 58.7%
◎2014年度
合格者数 63103人
受験者数 99233人
合格率 63.6%
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勉強方法
過去問題を解きましょう。
現時点での自分の実力を把握しましょう。
下記から過去問のサンプル問題をダウンロードして1回分解きましょう。
実際に出題された問題を解くことで、どんな問題が出るのか、どの程度のレベルなのかが判るようになっていきます。
さて、過去問1回目は何点でしたでしょうか。合格点は覚えていますか。1次は21問以上、2次は12問以上で合格です。これは覚えておきましょう。
もし間違えたところ、分からない問題があった場合は必ず見直しをしましょう。
教科書を読んでも分からない方は場合は、誰かに聞きましょう。学校の先生、塾の先生、両親に聞きましょう。
このブログのコメント欄に書いてみるでもいいです。タイムリーに答えられないかもしれないですが、できる限り答えます。とにかく分からないまま放置しないようにしましょう。
過去問を解く、間違えを見直す。これを5回分やりましょう。
数学検定3級の勉強は過去問を解くことです。
単純ですが数学検定3級に合格する最も効率の良い勉強方法になります。
過去問を解く。間違えところを見直すの繰り返しです。
先程も書きましたが、過去問を解くことでどんな問題が出るのか判るようになります。
ですので、過去問題集は購入しましょう。
最初にダウンロードした過去問1回分と下記の4回分の過去問が収録されてる過去問題集の合計5回分の過去問を解きましょう。
![]() |
実用数学技能検定 過去問題集 数学検定3級(3級) [ 日本数学検定協会 ] 価格:1,080円 |
過去問を5回やって一度も合格点に達していない場合は受検はまだ早いです。
間違えた問題を見直しし、分からないところは聞きましょう。
同じ過去問でいいですから、もう一度過去問を解き直してください。間違えていた問題を解けるようにしましょう。
過去問を5回分解けば、検定にどんな問題が出るのかわかっている状態のはずです。
どんな問題が出るかわかっていない人は、
また合格ラインを超えていない人は、
受検する前に自分は受かるとわかっていて、数学検定3級に望みましょう。
過去問で合格ラインを超えているあなたは、
数学検定の申込みについて
検定料
3級 3000円
※1次のみまたは2次のみの場合は2000円
申込み方法
個人の方の申込みする方法は2種類です。
個人受験での申込み
日本数学検定協会が年に3回(4月、7月、11月)全国にある検定会場で実施している検定に受験することができます。
申込みの詳細は下記のホームページを参照してください。
この3回に日程が合わない方は外部受験で申込みすることになります。
外部受験での申込み
外部受検とは、学校や学習塾などの団体が実施する団体受検に、そこに属していない外部の方が参加して受験することです。
下記の方は外部受験の方がいいです。
- 個人受験の日程が合わない
- 個人受験の検定会場が遠い
- 検定を何回も受験したい
外部受検を行っている団体を「外部受検者受け入れ団体」といいます。
数検のホームページで検索できます。どの団体で受験できるか確認してみましょう。
使い方が分からない方は、お近くの学習塾で実施していないか電話で確認してみましょう。
結局詳細は問い合わせることになりますので電話した方が早いと思います。
合格発表
さいごに
受検時の心構え
数学検定3級は入試優遇されるために取得すると思います。なので受からないと意味がありません。
受検時は合格点を意識して受検してください。1次は21問以上、2次は12問以上で合格です。
満点合格も21問で合格も一緒です。
1次では21問正解しているか、2次では12問正解しているかを意識して問題を見直しましょう。
難しいと思った問題は2、3問捨てても問題ありません。それよりも計算問題を見直してケアレスミスをなくす方が大事です。
それではご健闘をお祈りしています。
突然ですがすみません。娘がどうしてもわからない問題があるようで、教えていただけませんか?
(1 − √ 5)2乗+ √ 5分の10
すみません、2乗や分数が文章になってしまいますが、わかりますかね?
正解は、6なのですが、どうしても導けないようです…
長津さん
ご質問ありがとうございます。解説した記事を用意しました。
https://pinatan2.site/2018/11/10/15/3704/
参考にしていただけますと幸いです。
中学二年生で受けさせようと思ってるのですが因数分解や素因数分解などは三年生で習うため当然わからないわけですがどこから学習すればよろしいでしょうか?
一つずつ丁寧にするのかある程度学習していくのかどのようにすればいいか教えていただきたいです。
小椋さん
質問ありがとうございます。また返信が遅くなりすみません。すごい今さらなのですが、返信します。
中学二年生ということで、習ってない分野も出てくるので、一回目は一次試験のみの合格を狙い、二回目で二次試験の合格を狙うということもありです。
これだと一回目は一次試験のみの対策に集中できるので、受かりやすいです。
一次試験で受かるためには、計算問題でしっかり点数が取れないといけないので、二次方程式までは解けるようにした方が良いです。
素因数分解、因数分解、二次方程式と計算問題は関連していますので、一つずつ丁寧に学んでいきましょう。
ある分野は丸々捨てるということも必要かと思います。
現時点で過去問を解いて何点取れるか、あとどんな問題を解けるようになれば合格できるのか、そこを見極めてから、勉強するといいと思います。
返信が遅くなり申し訳ありませんでした。頑張ってください。