こんにちは、エックス線作業主任者試験の計算問題でよく出てくる下記のような問題(2018年4月管理問10)があります。
この計算問題は式に当てはめれば解けます。
まず解けるようになってほしいという思いから、この問題を解くための式を覚えて当てはめて解きましょう。と解説してきました。
今回はなぜその式が成り立つのかということを伝えたいと思います。
エックス線の線量率の距離の逆2乗則というものがあります。これから問題を解くための式が導けます。
問題(2018年4月 管理 問10)
この問題を解くための式は下記です。当てはめればこの問題は解けます。
使う式
エックス線の線量率の距離の逆2乗則
エックス線の線量率は距離の2乗に反比例して弱まります。すなわち、ある点(焦点)の線量率をあい I とし、x[m]離れた位置での線量率 Ix は 下記の左の式のように減弱します。
つまり、X点での線量率と焦点からX点までの距離が分かれば焦点での線量率が判ります。
これをさっきの問題で考え、記号を下の青枠のように考えます。
すると式はこうなります。
上の式はP点の線量率と距離から焦点での線量率を求めています。
下の式はQ点の線量率と距離から焦点での線量率を求めています。
どちらも焦点での線量率を求めていますので、一番右の式が導けます。
実際の問題では、焦点位置での3ヶ月分の総線量をP点の位置から求めたものと、Q点の位置から求めたものをイコールにして問題を解きます。
問題を解くだけであれば、式に当てはめて計算すれば解けます。なぜこの式で解けるのかということを理解することも大事と思いますので、今回記載しました。
皆さんのお役立ちとなれれば幸いです。
この問題の解説は下記にあります。
X線作業主任者の計算問題を解説。(過去問2018年4月)私はこう解いた。
▽▽参考にしたテキスト
他にも過去問を私なりに解説していますので、ぜひ、ご覧下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。