今回はエックス線作業主任者試験「測定」の項目の計算問題について、公表されている過去問を使用して、私なりの解き方を解説していきます。
Contents
エックス線作業主任者試験 過去問 解説
過去問 2018年4月・2017年4月 測定 問9
問題
まずは自分で解くことが大事です。やればやるほど解けるようになってきます。がんばりましょう。
2018年4月と2017年4月でほぼ同じ問題がでていました。解き方は同じです。
解き方
「測定」の項目で出題される標準偏差の問題は簡単です。公式を覚えて計算するだけです。
覚える公式は2つです。
公式
計数値N と 計数率n が間違えやすいので注意しましょう。この公式に当てはめたら終わりです。公式も簡単なのでこの問題は解けるようになりましょう。
解説
今回の問題は測定時間が50秒、計数率が3200cpsです。公式にあてはめてみましょう。下記では標準偏差はσとしています。
ということで、答えは(2)です。
過去問 2017年10月 測定 問9
問題、解説
この記事で解説した2018年4月測定の問9の公式を覚えていれば解けますね。
答えは(2)です。
過去問 2018年4月・2017年4月 測定 問10
問題
この問題、2018年4月と2017年4月で全く同じ問題が出ていました。問題番号まで同じ…
解き方
① 単位時間あたりの1cm線量当量率を求める。
② 実効エネルギー180keVの校正定数を求める。
③ ①で求めた1cm線量当量率に②で求めた180keVの校正定数を掛ける。
解説
① 単位時間あたりの1cm線量当量率を求める。
問題文から、フルスケール10μSvのサーベイメーターで測定して、100秒でフルスケールとなっています。100秒で10μSv線量を測定したということです。
100秒で10μSv
↓
1秒で0.1μSv
↓
1時間で360μSvですね。
② 実効エネルギー180keVの校正定数を求める。
問題文から、120keVで校正定数0.85、250keVで校正定数0.98です。校正定数は直線的に変化するということですから、実効エネルギーが10keV増加すると校正定数0.1増加するわけです。
つまり、180keVの時の校正定数は0.91となります。
③ ①で求めた1cm線量当量率に②で求めた180keVの校正定数を掛ける。
よって、 最も近い値は(2)になります。
計算問題は慣れです。何度か練習すれば解けるようになります。がんばりましょう。
執筆者:pinatan
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